一日は長し、一生は短し

2016.09.01

9月1日

今日から9月1日。

学校の新学期も始まり、防災の日ということで、始業式の後に防災訓練がある模様。

防災といえば、この度の台風10号は東北地方を中心に甚大な被害をもたらした。
特に岩手県岩泉町の高齢者グループホームでは9人もの入所されている高齢者が亡くなった。
心からご冥福を祈りたい。

さて、9月1日という日は、中高生の自殺も多い日だそうだ。

いじめ等いろいろな問題を抱え込んでいて、夏休みでそれから開放されたものの、新学期が始まり学校に戻ることで、再びその問題と直面しなければならない。
それを深刻に考えてしまった結果、悲しい事故に繋がっていることもあるのではと思う。

先日も青森で女子中学生が電車に飛び込んで亡くなり、その遺書をお父様がマスコミに公開されたが、読んでいて涙が止まらなかった。

あれだけ遺書にきちんと自分の気持ちが伝えられる子であれば、成長すればきっと素敵な大人になったのではないかと思うとかわいそうでならない。

東松山市のリンチ殺人事件もそうだが、いじめている人たちの中には、「やめたい」とか「かわいそう」とか「助けたい」と心の中で思っている人もきっといる筈だ。

ただ、その思いを実行して自分に災いが降りかかることを恐れたり、行動に移すだけの勇気がなかったりして、最悪の結果になってしまうことも多いのではと思う。

でも、こういう問題は、中高生のいじめに限ったことではなく、多数に同調することで安全な立場を確保したり、或いは異なる意見や行動を否定することは、大人の世界でもあることだ。

中高生のいじめに象徴される問題は、実は我々大人が抱えている社会問題なのではなかろうか。

そう考えると、この問題の根は深い。

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