一日は長し、一生は短し

2017.09.08

小僧の心を忘れずに

以前、大峯千日回峰行の本を読んで、とても刺激を受けたことがあったが、日経ビジネスの最新号にこの修行を満行された塩沼亮潤大阿闍梨のことが紹介されていた。

大阿闍梨といってもまだ若く、無意味に年齢ばかり重ねてきた僕とは随分違う。

千日回峰行に続き、食べず、飲まず、寝ず、伏せずを9日間通しで続ける「四無行」も満行し、現在は仙台に開いた福聚山慈眼寺に勤める若手住職だ。

この方がこう言っている。

「地位や肩書きは仮のもの。何かを達したらそれを捨て、小僧の心を忘れずに」

地位や権力におごり、他人を軽んじたり無理を強いたりするのは愚かなこと。先を行く者は、親の目で関わる人に心を配り、時に厳しく、しかし慈悲の心を忘れずに。

そして厳しい状況にあっても自らを律し範を示す。

そんな言葉を聞くと背筋がピッと伸びてくる。自戒しなければならない。

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