一日は長し、一生は短し

2022.04.22

会社の履歴書 真の最終回

おまけを含めて13回に渡り書いてきた「会社の履歴書シリーズ」ですが、今回をもって本当の最終回とします。

1990年代半ばに、参加人口3000万人、売上規模30兆円(貸玉料金ベース)と言われたパチンコ業界も、21世紀に入ると徐々に陰りが見え始めてきました。

それまでにも業界は幾度か厳しい時代がありましたが、それは各種規制に起因するものが殆んどだったと思います。

しかしながら、21世紀に入った頃から、売上規模は微減に止まるも、参加人口が年々大きく減少するという傾向が見られるようになりました。

これは、ユーザー一人当たりの利用金額が上昇しているということを意味し、大衆娯楽として存在してきたパチンコ業界の未来に危機感を覚えました。

そこで当社は、機械づくりの方針を見直し、独創性を堅持しながらも甘デジに特化した「トヨマル游moreコレクション」という商品戦略を2013年に発表します。

ところが、この方針は業界内で概ね高く評価されましたが、残念ながらシェアの拡大には至りませんでした。

甘デジはあくまでも甘デジであり、パチンコ店内ではバラエティーコーナーへの設置が主で、主役はおろか準主役にもなれませんでした。

もちろん、当社の機械に魅力が欠けていたこともあるでしょうが、この戦略がうまく浸透せず、おまけに品質問題も発生したりと、この頃は本当に苦しい思いをしました。

そして、そんな厳しい経営環境の中、会社は設立60年を迎えます。

そこで、この節目の年を機に、会社を根底から作り変えるべく「豊丸リバイバルプラン(TRP)」を策定し、大構造改革をスタートします。

従来の当たり前を当たり前と考えず、固定観念を捨てて、それぞれの仕事を変える。

TRPは現在、道半ばですが、徐々に明るい兆しが見えてきたように感じます。

完全復活にはまだ及びませんが、日々誠実精励に努め、何年か先には、明るい会社の履歴書が書けるよう努めます。

今後ともご支援をお願い致します!

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