一日は長し、一生は短し

2007.12.21

 僕の趣味のひとつは読書だが、最近は小さな字が読みにくくなってきたことや、仕事上の問題が頭の中でモヤモヤしていることもあり、めっきり読書量が減ってしまった。(ひょっとして・・・老眼?)

 小学生の時に読んだ 「十五少年漂流記」 が読書のおもしろさを知るきっかけとなり、中学時代は星新一や井上ひさしを愛読し、高校になって五木寛之や横溝正史を読んでいた。恥ずかしながら、当時は自分でも詩や短編小説を書いていて、一度授業中に先生に見つかり皆の前で執筆途中のエッチな小説を披露させられたりした。(男子校だからまだよかったよ、ホッ)

 最近は、自己啓発や経営に関わる本を読む機会が多いが、最近手にした 「大人の見識」(阿川弘之著)という本に大変感動した。日本橋の丸善に平積みになっていたので、そのうちベストセラーになるのであろう。その本に次のようなことが書いてあった。

 主将の陥りやすい三大失観として武田信玄が遺している言葉に、1.分別あるものを悪人とみること 2.遠慮あるものを臆病とみること 3.軽躁なるものを勇豪とみること というのがある。主将たるものはこれに陥らないように自分を戒めなければならない。

 信玄はそう遺しているが、さすがに戦国時代にあって最強の軍団を作り上げた武将だと感心するばかりである。僕も会社をリードする立場にあり、自分の今までの行動をふり返ると、この三大失観を犯してしまったことも多々あるように思う。そういう失観に立った行動は、ひとつ間違えば会社を潰すことにもなりかねない。これからは、「徐かなること林の如し」とどんと構え、失観に陥らないよう自分を戒めて行動しようと思う。

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