一日は長し、一生は短し

2010.01.16

人として成長するということ

 60を過ぎた弊社某社員さんが、「最近涙もろくなりました」と言う。僕の親父も80になって、ちょっとしたことで涙を見せるようになったのだが、いつも親父の傍に仕えている彼は、そんな僕の親父の気持ちがよくわかると言う。

 実は僕も最近、ちょっと感動したり哀れんだりした時に、胸がジ~ンと熱くなり涙腺が膨らむ事が多くなった。社長という立場上、そうそう涙は見せられないので、涙腺が破裂しないようグッと堪えているのだが・・・(笑)。

 体の成長というのは、ある時期まで来ると停止して、その後はゆっくり衰えていく。まさに僕も52歳になって、衰退のスピードは徐々にアップして、過去のブログに書いた有様だ。

 しかし、心の成長というのは、多分すべての人に言えると思うのだが、歳を増す毎に必ず成長するような気がする。

 歳を取るということは、社会経験も、他者との接触も、楽しい思いも、辛い思いも、必ず多くなる筈だ。そう考えると、行動パターンがいい方向に向くかどうかは別にして、他人の心を理解する力は増していくように思う。

 よく「人間が丸くなった」とういうが、これは他者の気持ちがわかるようになって、行動パターンが変化してきたということだと思う。

 但し、他者の気持ちを理解しても、それに流されるだけではダメで、自分にも他者にも厳しく処すべきところは厳しく処す。これができたら一人前か。まあ、偉そうに言っている自分も、そういう意味ではまだまだ少年なんだろうが・・・。

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