一日は長し、一生は短し

2014.07.29

ハンナ・アーレント

作秋、「ハンナ・アーレント」というドイツの哲学者を主人公とした映画が上映され、あらすじを読んで大変興味を掻きたてられたので観に行こうと思っていた。

結局、忙しくて観に行くことはできなかったが、先週の日経新聞の「文化」欄に彼女が特集されてい、今では映画公開を機に世界的に高い関心を持たれているそうだ。

ハンナ・アーレントは、大量虐殺を指揮した元ナチス高官の裁判を傍聴し、その人間が悪魔的人物ではなく、上からの命令に機械的に従うだけの凡庸な男だと喝破した。

その結果、「意味を深く考えない行為が、大きな破局を惹き起こす」と指摘し、みんなの意見が一致することより、それぞれが違った意見をぶつけ合っている状態の方が正常だと説いた。

他人と違ったことを言うと叩かれる昨今の社会。
間違った方向に走らなければいいが・・・。

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