一日は長し、一生は短し

2016.09.15

吉野家

日本経済新聞の「私の履歴書」に、吉野家ホールディングス会長の安部修仁社長が手記を連載している。

その前半に、吉野家の出店の話が出てくるのだが、築地市場に1号店を出店した後、2号店を新橋に出している。

僕が大学受験でしばらく東京に滞在した時、新橋にあるホテルに宿泊していて、駅前にある牛丼という聞き慣れない食べ物とオレンジ色を基調に装飾された店舗が気になり、ある時、勇気を出して入ってみた。

「美味い!」

18歳の少年にとって、それはとても衝撃的な味だった。

その後、吉野家の牛丼は、自分にとってなくてはならない存在になり、特に学生時代に徹夜マージャンの必需品となったのは言うまでもない。

今でも時々お世話になっているが、安部会長の手記を読んでいて大学受験当時を思い出し、どうしても最初に食べた新橋店で食べたくなり、東京への出張ついでに足を運んでみた。

「ない!」

なんと新橋駅のSL広場の近くにあった吉野家がなくなりドラッグストアになっているではないか!

とても寂しい思いで新橋駅を後にしたのはご想像の通りである。

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