一日は長し、一生は短し

2016.11.18

社会保障制度

最近は、TPPよりPPAPの方が話題に上がることが多くなったが、1年先には二つとも聞かなくなっているかもしれない。

さて、日本の社会保証制度が如何に時代錯誤かということがある本に書かれていた。

現在の制度の原型は、戦後の高度経済成長期に作られたものだそうだ。

当時は毎年1%以上人口が増え、平均寿命は男性で65歳、女性で70歳だった。

つまり、人口の増加分、将来の税収は増えることを前提に、また年金受給期間も10年程度を想定して作られた制度である。

それが今や、人口は減り、平均寿命は男女とも15年ぐらい伸びているのだから、多少個人の負担金額を上げても保証が追いつかないという訳だ。

しかし、半世紀で平均寿命がここまで伸びるとは、医療の進歩もさることながら、いかに生活が豊かになったかということの証しかもしれない。

ページTOPへ