一日は長し、一生は短し

2017.03.22

小久保監督

「木鶏会」という致知出版社さん主催の研修会を社内で毎月実施していて、その致知出版社さんから定期的にメールが送られてくる。

そこで現在開催されているWBCで侍ジャパンを率いる小久保監督について触れていた。

小久保監督は選手時代、肉体の修練だけではなく、心の修練にも人一倍取り組まれた野球人で、魂の入った彼のプレーは素人の自分にも伝わってきた。彼のプレーの原点がわかる素晴らしい話なので、そのまま紹介したい。


(メール原文)

小学校一年生の時、厳しい野球の練習が嫌で、「野球をやめる」と言って柱にしがみつき、六歳の子供でも、これを言えば絶対に母親は傷つくと分かっていながら吐いた暴言。

「勝手に離婚したくせに、押し付けて野球をさせて。嫌な野球をこれ以上させるんだったら、今から俺を親父の実家に連れて帰れ」

母親が一瞬怯んだのを覚えています。

それでも「男なら一度決めたことは最後までやり通しなさい」と言いながら、自転車の後ろに乗せて連れて行ってくれた。

そのおかげでいまの僕があると思っています。

2000本安打を達成したとき、記念の名球会ブレザーを着せていただいたのが恩師の王ソフトバンクホークス球団会長でした。

そしてもう一つ嬉しいことがあったのですが、母親が社員旅行で福岡に来る日と重なっており、ホークス球団の配慮で、授与式の様子を見た後、30メートルくらい先から、泣きながら歩いてくる母親の姿をみた時に、これ以上の恩返しはないな、初めて親孝行ができたなと・・・

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