一日は長し、一生は短し

2017.08.10

お盆に想う

長年お一人で生活していた亡き親友のお母さんが入院した。
足腰が弱っていて、家で転んで骨折したとのこと。

入院してもう2ヶ月になるとのことで、最近、家に顔を出しておらず、それに気づかなかった自分が情けない。
お前が心配しないよう、時々様子を見に行くからな、と親友の墓前でいつも言っていたのに・・・。

仮に骨折が治っても寝たきりになってしまうだろうとのことで、ご長男のいる関東の病院に転院されるそうだ。

もう永野君に会えるのは最後かねえと言って、寂しそうな、しかし力のある眼差しでじっと僕を見つめる。
私の描いた墨絵が何十枚もあるけど、あんたいらん?と聞かれ、(そんなにもらってどこに飾るの・・・?)と心で思いながら、口を濁して即答してあげなくてごめんなさい。

高校生の頃からお宅によく遊びに行っていたので、いろいろなことが思い出されて、病室を後にしてから涙が溢れてきた。

彼の墓参りに行って、謝らねばだ。

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