一日は長し、一生は短し

2018.10.31

観光立国

各方面の経営トップを囲んで聴講するというPHP研究所主催の勉強会があり、いろいろな業界の若手経営者に混じって自分も参加してきた。少人数制なので、参加者は皆真剣そのものだ。ブログのネタにしようなんて考えているのは自分ぐらいだろう。

ところで、(株)小西美術工藝社社長のデービッド・アトキンソン氏による昨日の話は目にうろこだった。イギリス出身の氏は、オックスフォード大学で日本について学び、その後経営コンサルタントや金融マンとして活躍し現職に至っている。同時に、日本の文化財や観光に関しての政策提言者として国や地域で要職に就かれている。

氏が言われていた「観光業は今や輸出産業だ」という話は驚きで、人口減少に伴い日本人の国内旅行者は明らかに減少していく。それに対し、外国からの訪日客は昨年3200万人で、外貨を一人当たり平均16万円落としてくれているそうだ。輸出産業というのは、何もモノを作って外国に売ることだけではないという。

外国からの旅行者は、皆が皆、観光名所を回ったり、日本食を食べたり、買い物をしたりすることだけが目的ではない。他国にはない日本の自然という貴重な資源を使って、いかに喜んでもらえるようなサービスや価値を提供し、喜んでたくさんお金を使ってもらうのか。

つまり、観光動機として何があるのか、これをよく考えることが重要で、日本が真に観光立国となるには、その為のマーケティング活動が必要だということだ。そのヒントは「So What?テスト」だそうだ。

パチンコ業界に置き換えて考えてみると、我々が提供しているサービスや価値は、我々が思っているようにお客様も感じてくれているだろうか?さらに、我々の持っている資源を活用して、お客様が新たな価値として感じてくれるモノやサービスは作れないだろうか?パチンコ業界の再生の鍵はここにあるのではなかろうか?

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