一日は長し、一生は短し

2021.06.01

青春の山

中学生の頃、星新一氏と北杜夫氏の本を読み漁っていました。今でも大好きな作家の二人です。

星新一氏が大正14年生まれ、北杜夫氏は大正15年生まれなので、お二人とも同じ時代を生き、同じ時代に活躍された作家なのですね。

さて、先週末、近所の行きつけの本屋さんでぶらぶらしていた時に、北杜夫氏の 「青春の山」(ヤマケイ文庫)という本を見つけました。過去に出版された著書の中から、山をテーマにした話をまとめた文庫本です。

氏は東京生まれですが、信州に憧れ麻布中学から旧制松本高校(現松本深志高校)に進学します。主にその時代に登った穂高の山々と上高地について触れています。

当時の上高地は今と違って、温泉旅館が一軒あっただけで、登山者以外に足を踏み入れる人は殆んどなかったようです。そりゃそうでしょうね。上高地までは、松本電鉄終点の新島々か、もしくはバスの終点の沢渡から歩くしかなかったのですから。

でも、そんな上高地や北アルプスの山々を想像するだけでワクワクしますね。開発前の上高地に足を踏み入れることができる傑作だと思います。

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