一日は長し、一生は短し

2021.08.24

当たり前?

大雨続きの8月も、さすがに終わりに近づくと、朝夕の涼しさに秋の気配を感じます。

さて、最近は老眼が進み、特に文庫本が読みづらくなってきましたが、最近読んだ半藤一利著「日本のいちばん長い日」(文春文庫)を原作とする映画「日本のいちばん長い日」(1967年公開)を、この夏季休暇中にネットフリックスで観ました。

映画の原作が大宅壮一となっていたので不思議に思って調べてみたところ、書籍が出版された当時(1965年)、半藤一利は文藝春秋の社員であったため、同社から出版する販売の都合上、序文を書いた大宅壮一の名前を最初は使用したそうです。

映画は監督に岡本喜八、キャストに三船敏郎、笠智衆、加山雄三等、ナレーターに仲代達也という豪華な顔ぶれで、原作を損なわないよう忠実に、且つ俳優の個性を役柄に反映させた心に残る作品となっています。

ところで昨晩のニュース番組で、コロナに感染して重症化しても受け入れできる病院がなく、救急車で1時間以上走り回った挙句、病院探しを断念し自宅に戻るという悲しい現実の映像を紹介していました。

残念ながら、この患者さんは後日息を引き取ることになったそうですが、病気になったら医者に診てもらう、様態によっては入院し治療してもらうという、日頃、当たり前に思っていることが、実は当たり前ではないということをこの一件で思い知らされました。

一日も早くコロナ感染が収束することを祈っていますが、平和も健康も当たり前ではないと自覚し、それに感謝し、それを維持できるよう努めなければならないと思います。

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