一日は長し、一生は短し

2007.10.24

誠実我を欺かず

最近のニュースを見ていると、日本は一体どうなってしまったんだろう?と考え込んでしまう話ばかり目に付く。実力以上の派手なパフォーマンスで飾ったボクサー、会社の理念とは裏腹の行為を繰り返してきた老舗和菓子メーカー、疑いのないような嘘をひた隠し続ける政治家等々挙げ始めたらきりがない。

 僕は学生時代を京都で過ごしたこともあり、幕末の話をたいへん身近に感じることができた。中でも新撰組については関連書籍を探しては読みふけっていた。ご存知のように、彼らの旗印は「誠」である。彼らの行為をすべて肯定しようとは思わないが、幕府の使命に「忠誠」を以って、ひたむきに応える姿勢には感動を覚える。誠を貫く為に、命を惜しまない、まさしく「赤誠」である。

 時代が変わったといってしまって片付く話ではないと僕は思っている。思っているというより、将来の日本を危惧している。ウソと言っても悪意のないウソもあり、これまで問題視している訳ではない。ウソというより、騙すと表現した方がわかりやすいかもしれない。こういう行為が、ビジネスの世界であれ、政治の世界であれ、まかり通っている日本を心配しているのである。

 僕は一経営者として、会社が社会の為になるようにありたいと思っているし、パチンコ業界も同様にありたいといつも考えている。その為に、メーカーとしてどうあるべきか、それを経営方針に打ち出していきたいと考えている。但し、その前提になければならないのは、「誠」の心だと思っている。「誠実我を欺かず」。自分の出身高校の校歌であるが、その精神を忘れないようにありたいと思う。

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