一日は長し、一生は短し

2007.10.16

新入社員登山研修を終えて

 先週の11日に新入社員研修で蓼科山に登ってきた。昨年は2回の入院生活とその前後運動禁止期間が数ヶ月あり、殆ど運動らしい運動をしていないので少々不安配だった。しかししかし、負けず嫌いな性格がそうさせたのか、10名の若者を圧倒して登頂一番乗りを果たしたのであった。(エッヘン!)

 蓼科山登山口は、蓼科湖と白樺湖のちょうど中間あたりのビーナスライン沿いにある。登山口を入ってほんの数十メートルは、熊笹に覆われたハイキング感覚の道である。しかし、そこから先はごつごつした岩場が続く登り道になる。これでもか、これでもかと、げんなりする登りが果てしなく続く。(本当に終わりがないような感覚になる)

 でも、苦しいことも一歩一歩進んでいけばいつかは終わるもので、嫌になっってきた頃に、突然樹木がなくなり、大きな岩が幾十にも重なった明るい開けた場所に出る。ここで「山頂→」という岩に書かれた黄色のペイント文字に出会う。やっと山頂か、と普通の人は思ってしまうが、山頂まではもう少しあり、ちょっとがっかりしてしまう。しかし、岩から岩へ跳ねるように登っていけばすぐ山頂で、雲さえなければ360度の大パノラマを楽しむ雲上人になれる。

 残念ながら、我々が登った当日は眼下に雲が張り込んで、強い風も吹いていて、パノラマを楽しむどころか、寒さでガタガタ震える始末であった。でも、社会に出て間もない、夢を持って会社に飛び込んできた人たちと、苦労を共にしながら果たした登頂、食べたラーメンの味は最高だった。こういう瞬間って、がんばるぞー!って、心の中で叫んでしまうんだよな。  

 人間生きていればいろいろあるし、新入社員諸君も初めての会社生活でもいろいろあると思う。いいこともあるだろうけど、嫌なこともたくさんあると思う。長いスランプもあるかもしれない。そういう時に、今回の研修を思い出して欲しいと思う。どんな状況でも、悩みすぎて止まってしまえば先に進めない。一歩一歩前に進めば、いつかは無理だと思った山頂にもたどり着く。人生、焦らず休まずだと思う。

ページTOPへ