一日は長し、一生は短し

2008.01.15

進歩とは・・・?

 僕らが学生時代のパチンコ屋さん(今でパーラーという)は、綺麗な店員さんもいなければ、おしゃれな雰囲気やきめ細かなサービスもなかったけれど、床の油臭さやマイクのがなり声の中で、何か嬉しく感じるような空気が漂っていた。 

 パチンコ機の故障や玉詰まりも多かったし、大当りと言ったって今と比べればたいした出玉もなかったけれど、ちょっとした暇があれば行きたくて行きたくて堪らない魅力があった。

 パチンコ機にICが搭載されてから30年近く経過し、液晶が搭載されて十数年になる。僕がこの業界に入った20年ちょっと前と比較して、パチンコ機も技術レベルでは格段に成長したと思う。でも、技術の進歩に比例して、パチンコ機って本当に面白くなっているのだろうか? 

 一般的にいう技術とは、電子技術であったり、機構の設計技術であったりする訳で、そういう点では進歩がめざましいのは間違いないが、パチンコ機としてのおもしろさを向上していく技術って、もっと違うところにあるのではなかろうか?

 最近、パチンコパーラーに足を運んでも、例え調子のいい時であっても、行きたくて行きたくて堪らないと感じることが少なくなった。こう感じているのは自分だけではないと思う。何故そう感じるのか、それを見つけ出し解決していくことが、本当の進歩ではなかろうか・・・。

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