一日は長し、一生は短し

2008.02.16

ホット&ウェット

 出身大学の大先輩から、おもしろい男がいるので一緒に飯でも食わないか、という誘いがあった。ここ2週間ほどは難問山積で、そちらを早く片付けないといけないのであるが、先輩の誘いに断る訳にもいかず、その「おもしろい男」と会うことになった。

 彼は、学生時代にラグビー部に在籍しており、大学日本一になった時のレギュラーで、その後某大手電機メーカーへ就職し、そこでもラガーマンとして活躍したということだ。ポジションはフランカーで、タックラーそのものの体躯であった。

 しかし、その電機メーカーの首脳部との考え方の相異から、この8月に退職し、現在はリサイクル事業を新規事業として展開している中堅企業に再就職したところであった。たまたまその事業を行うのに必要な資格を取得する為に、1週間程名古屋に滞在するということで、今回の面談に至った。

 彼は下戸ということで、食事の間もホットウーロン茶1杯をすすりながら、それはそれは次から次へとこれまで人生で経験してきた話から、人生観、将来の夢を機関銃のように語り続けた。僕は、彼のラグビーのプレイは記憶にないが、彼のアグレッシブな生き方からそれは容易に想像できた。

 一言で言えばアグレッシブ。ただ、普通に想像するアグレッシブとは随分違う。彼も自身を評して、ホット&ウェットと言っていたが、+スピード、それも猛スピードを持ち合わせた男であった。こういうタイプの人間はそうはいないし、そもそもお役所的な会社では芽が出しにくいだろうなと感じた。どこか商社に入っていればすごいビジネスマンになっていたかもしれない。

 一昨日出会って、飯食って、その場で出た仕事の話で、翌日の夕方にうちの会社にやってきてもう一人加えて打ち合わせ、さらに翌日の昼休みにもう1社加わって具体的な事業プランの打ち合わせ。それも、彼は資格取得の研修で月曜から金曜まで終日研修会場に箱詰めの合間を縫っての打ち合わせであった。きっとボール持ったら、ディフェンス跳ね飛ばして一気にトライまで持っていったんだろうな。今日は資格取得試験だと言っていたが、無事合格を祈るばかりである。(久しぶりに強烈な刺激を受けたなあ。)

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