一日は長し、一生は短し

2008.02.19

国家の品格

 昨日、ベストセラー「国家の品格」の著者である、藤原正彦氏の講演を聴く機会があった。約600名の聴講者を前にして、ユーモアを交えながら持論を淡々と語られた1時間半だった。(よかったなあ・・・。)

 実は、知り合いに薦められて読んだ本が「国家の品格」であったが、その内容に惹きこまれ3回読み返すぐらい僕は感銘を受けた。また、藤原正彦氏の父上が新田次郎氏ということで、山好きの僕としては氏の書かれた山岳小説を何冊か読んでいたこともあり、大変親近感を覚えていた。(こちらが勝手に思っているだけ)

 講演内容を簡潔にまとめると、1.日本の教育の再生は、初等教育の段階で、日本の伝統的な教育の原点である「読み・書き・そろばん」を徹底すること。 2.論理だけではすべての問題は解決できない。日本人が古くから持ってきた情緒が解決の鍵である。 3.グローバリズムに迎合しては駄目。惻隠の情や武士道精神を日本人が持ち直すことが、結果的に世界貢献に繋がる。

 すばらしい話で、簡潔にまとめるには舌足らずになっていると思うが、藤原氏の言う今の日本の現実と自分の会社の現実とを重ね合わせて聴いていたこともあり、本質的に変えていかなくてはならない当社の課題がよくわかった。一緒に聴講した幹部社員も同じようなことを言っていた。

 いざ!大きくはレジャー産業で戦うパチンコ産業を救う為、小さくは嵐真っ只中のパチンコ産業で豊丸が生き残り成長していく為に、不沈?戦艦「とよ丸」の舵を如何に切っていくか。藤原氏の話を自分の自信と知恵に変えながら、大航海を乗り切っていこうと思う。

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