一日は長し、一生は短し

2008.04.04

999

 999は確率変動の図柄ではなく、当社が次に出す製品「CR銀河鉄道999」のことである。実は昨日、東京でプレス発表と展示会があり、大勢の方にご来場いただいた。ご来場いただいた皆様には、心から感謝申し上げたい。

 僕が初めて「銀河鉄道999」を知ったのは、高校生から大学生の頃に読んでいた漫画本であったが、鉄郎が狭いアパートに住んでいて、押入れを開けるときのこが生えていたりして、妙に自分の生活とダブルところがあった。僕の場合は、押入れにきのこが生えることはなかったが、冷蔵庫のキャベツを取り上げようとしたらすっぽり5本の指が入ってしまったり、炊飯器の蓋を開けたらくもの巣状に糸が引いていた、なんてことがあった。

 まあ、当時の鉄郎と比べると、その後の鉄郎も僕も髪はさっぱりとし、身なりもそれなりに清潔になった。また、スペースシャトルが何度も宇宙と地球を往復し、国際宇宙ステーションが2年先には完成する時代を予想するかのように、物語も壮大になった。佐々木功夫さんやゴダイゴの曲がさらにカッコよさに磨きをかけた。まさしくアニメ界を代表する作品である。

 話は変わるが、プレス発表の挨拶の時にも話したのだが、月や火星の土地を売っている会社があるそうだ。1967年に制定された「宇宙条約」では、国家が地球外の不動産を所有することは禁じているが、個人が所有することは一切言及していないということだ。

 そこに目をつけたアメリカのルナエンパシーという会社が、行政機関に対し所有権の申し立てを行ったところ、正式に受理されて販売に至ったようである。ちなみに、月が1エーカー(約1200坪)3000円で、火星は3500円だそうだ。火星で現在販売しているエリアは、太陽系一の高さを誇る、標高24000m、直径600kmのオリンポス山が近くにあり、たいへん風光明媚な場所だそうだ。

 本気なのか、ジョークなのか、その辺はよくわからないが、何とも夢のあるスケールの大きな話ではなかろうか。正式に権利証も発行しているようで、個人の趣味やプレゼントで結構利用されているらしい。(僕も買おうかな・・・) 

 さて、「CR銀河鉄道999」は、当社にとっては第49期のスタートを飾る製品である。昨年は、社長1年生として辛酸を舐めた年になったが、甘いものを舐めるよりは会社の健康によかったと前向きに捉えて、松本零士先生から与えられた今回の大きなチャンスを業績好転の弾みにしたいと思う。松本先生やいろいろ無理な要求に応えて頂いた協力会社の皆様に感謝を忘れることなく、一生懸命がんばりたいと思う。

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