一日は長し、一生は短し

2008.04.08

論語を少々

 僕は本や新聞などを読んで、感銘を受けた言葉や文章を、「何でもノート」とタイトルを付けたノートに記している。そして、悩んだり迷ったりした時に、その「何でもノート」を読み返して、気持ちを切り替えたり判断したりすることが多い。結婚式のスピーチのヒントに使うこともある。

 その「何でもノート」を読み返していて感じるのが、洋の東西問わず「物事への処し方」については不思議と同じようなことを言っている。経営者しかり、宗教家しかり、政治家しかり、表現の仕方は違っても、一流と言われる人たちの語る言葉は、本質的に同じ事が多い。

 そこで考えてみたのだが、元を辿っていくと「孔子の論語」に通じているのではないだろうか。孔子が約2500年前の中国で「安らかに生きるための原理原則」を弟子達に教え、何年もかけて弟子達が編集したものが「論語」になったと言われている。イエスキリスト誕生のずう~っと前に、人が幸せに生きる為の普遍の真理を教えていたということだ。

 「何でもノート」にはいくつか論語の文章が転記されている。その中のひとつにこんな有名な言葉がある。

  少(わか)くして学ばば、壮にして為すあり
  壮にして学ばば、老いて衰えず
  老いて学ばば、死して朽ちず

 アクティブシニアの領域に入ってしまった自分としては、既に壮年の領域であろうが、この孔子の言葉を忘れず、2年目の社長業に全力投球したい。そして孔子の弟子の孟子がこう言っている。

  天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず

 どんなに状況がよくても、人の和が一番大事だ。それがなければ組織は発展しない。社員には、そんなことを語りつづける1年にしたい。いよいよ5月から第49期のスタートだ。がんばるぞ~!!

ページTOPへ