一日は長し、一生は短し

2008.06.30

ウィンブルドン

 テニスの4大メジャーのひとつであるウィンブルドンが、毎夜我が家のテレビで映し出されている。というのは、僕の女房殿は中高とテニスをやってきた体育会系バリバリのテニス愛好家で、四人の子供の教育と育児の合間の唯一の楽しみが、ウィンブルドンをはじめとするテニスのメジャー大会を見ることだからだ。

 テレビで観戦していて感じるのだが、最近のテニスプレイヤーは、身長も高く筋肉隆々という選手が多くなったように思う。他のスポーツ選手全般に言えることだが、パワーで圧倒する選手が多く、みんな一見格闘家のような体躯である。そんな中の代表選手が、このところ売出し中のスペインのナダル選手である。

 僕の女房殿が一番好きな選手であるが、汗をかいたシャツを着替えるのに上半身裸になると、会場の女性から「キャーッ」という歓声が上がる。確かに、真っ黒に日焼けして黒光りする盛り上がった肩の筋肉や波打って割れている腹筋を見ると、同性ながら惚れ惚れしてしまう。

 そしてその瞬間、女房の手が僕の脇腹に伸びてくる。「何これ?」と笑いながら僕の弛み気味の腰周りの筋肉(贅肉?)をつねり、長女は「パパが家族で一番柔らかいね。焼肉だったらおいしいよね!」と嬉しいような悲しいような言葉を掛けてくれる。

 パワーで押すばかりが脳じゃない!テニスで言えばマイケルチャンもいたし、もうじき始まる名古屋場所でも小兵の豊ノ島の活躍が期待されている。ついでに、豊丸産業も弱小メーカーだけど、パワー全開の大手メーカーに技で対抗しようとしている。

 そうそう、いろんな選手がいるからスポーツがおもしろい。我が業界も、いろんなお店があるからおもしろいし、いろんなメーカーがあるから飽きずに楽しめる。そう考えると、僕のブヨブヨしたお腹も捨てたもんじゃないな(笑)。

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