一日は長し、一生は短し

2008.07.11

百足

 「百足」と書いて、「むかで」と読む。見事な当て字で、日本語や漢字の表現力の豊かさはここにある。ちなみに英語で何と呼ぶのか調べてみたら、「centipede」と言うそうだが実物を想像するには程遠い呼び名である。

 京都の三条烏丸辺りだったと思うが、「百足屋」という京料理の店がある。京都の古い商店(呉服屋さんか・・・)を改造した店で、昔ながらの土間あり、帳場ありで、大変風情のある料理屋さんだ。料金も手頃なので、思いっきり京都を味わいたい人にはうってつけだ。

 さてさて、今日「百足」を取り上げたのは、英語の話でも料理の話でもない。昨晩のことだが、ごろりんと寝そべって1日の疲れを癒していた時、左肩に違和感を覚えた。チクッとしたので触ってみたら、何かが手に触れた。ギョッとしながら、ゆっくり首を回してその物体を見てみると、な、な、なんと百足が僕のパジャマの中に潜り込んでいるではないか!!(汗)

 ギャーっという僕の声に驚いた百足は、慌ててさらに奥に逃げ込もうとする。肩から背中、背中から腰に、百本の足(ほんとの数はわからない)を巧みに使いながらシュルシュル這いずり回る。僕は慌ててパジャマを脱ぎ捨てると、それを丸めて一目散にマンションのベランダへ。

 恐る恐る放り投げたパジャマを持ち上げると、そこには15センチぐらいのりっぱな百足が観念したのか、じっとしている。殺生が嫌いな僕だが、こいつばかりは見逃すわけにはいかないということで、サンダルで何度もど突いた。

 夜中にも拘らず、家中大騒ぎになった昨夜の出来事であったが、お陰さまで連日の蒸し暑さと、それに加えて背中のむずがゆさで寝付かれず、今日も睡眠不足の業務執行である。相変わらずチビの夜泣きもあるしね・・・。(ああ、今でも背中がムズムズする、悲)

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