一日は長し、一生は短し

2008.08.05

感極まり・・・

 今日は本当に嬉しいことがあった。昔のことで忘れてしまっていることはあると思うが、僕が豊丸産業に入って二十数年の中で、多分一番嬉しい出来事だ。

 先日の野球の御礼にと、ある協力会社の社員の方が挨拶に来た。そう、先のブログで自分自身の活躍を過大に紹介した野球のことだ。僕は所用で参加できなかったが、その後の居酒屋での懇親会の時の話である。

 彼が言うには、「この業界に入ってあんなに温かい懇親会を開いてもらったのは初めてです。」ということだ。何でも当社の社員の何人かが、その協力会社のみんなに酒を注いで回ってくれたということで、彼は痛く感激して、それを僕に伝えたかったということだ。

 僕はその話を聞いてすごく胸が熱くなった。ごく当たり前のことと言えば当たり前なんだけど、うちの社員がその当たり前のことを普通にやってくれたということがすごく嬉しかった。自己の権利ばかり主張する風潮が横行する中で、見返りを求めるでもなく、自然に感謝の気持ちだけでそうしてくれたことがすごく嬉しかった。

 社長業って、内に対しても外に対しても、苦しいことや厳しいことを強いられることが多く、いつも気持ちを張り詰めていなければならず、正直非常に疲れる仕事だ。でも、今日のような嬉しいことがあると、すごくホッとして、自分にとっては一番の精力剤になる。僕は社長室で一人、感動の涙に咽びながら、仕事にかける熱い思いを新たにした。

 うちの社員の注いだビールの1杯が、人を動かし会社を動かす。やっぱ、世の中お金じゃないな、気持ちだな、魂だな。感動しながら僕は確信したよ。うちの社員なら大丈夫だって。彼らの力は捨てたもんじゃない。天下一だな。

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