一日は長し、一生は短し

2008.08.19

ああ夏休み

 9日間の夏休みも、あっという間に終わってしまった。殆ど休まず営業されているホール関係者の皆様からすれば、なんと贅沢な休暇なんだと叱られそうだが、このリフレッシュ期間を有効活用することで、いい製品を作って貢献できればと思っているのでお許し願いたい。

 さて、僕の今年の夏休みだが、子供の受験勉強に付き合って大半の時間を家で過ごした。たまにリフレッシュで外出した時は、子供の土産でもと思ってパチってみるが、このところ非常に引きが悪い。300分の1の確率がものすごく遠く感じて、こんな気分を毎回味わされていたとしたら、やっぱりパチンコから足が遠のいてしまうかもと痛感した。

 ところで、家にいる時は、できる限り子供の勉強を見るのだが、最近の中学受験の問題は大学受験並に難しい。いやいやそれ以上かもしれない。算数なんて公式が使えないから、いろいろ工夫しないと一向に答えに辿りつかない。僕は比較的数学が得意だったが、公式を使わない算数というのがこれほど難しいとは思わなかった。

 そんな即席の先生なので、子供は非常に不安そうながらも最初のうちは従順な姿勢で説明を聴いている。しかし、いよいよ即席先生の説明が怪しくなってきて、間違えでも発見しようものなら、鬼の首でも取ったかのように反逆に出てくる。それでも、そんなこんなで親子喧嘩をしながらの受験勉強の毎日だったが、案外旅行やリクレーションなんかより親子の絆は深くなるように感じた。

 昨日、サラリーマンからプロの棋士に転じた瀬川4段の話を聴く機会があった。プロになるまで大変苦労した人だが、彼が言うには「勝負に負けはつきものだ。だから負けは忘れることが必要だ。でもその忘れ方が大事で、プロになれる人は、負けた時に何が悪かったのか、しっかり反省した上で負けを忘れる。プロになれない人は、お酒に溺れたり遊びに興じて、負けを隠して忘れる。」ということだ。

 なるほど!と感じさせられる話ではなかろうか。仕事でも受験でも置き換えられる話だ。そう考えると、成長する為には、負けることが必要な時もある。でも、その負けをここ一番という時の力にいかに転化できるか、そこが肝要だ。仕事も受験も、今の結果ですべて終わる訳ではない。仕事も人生もまだまだ続くのだ。

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