一日は長し、一生は短し

2008.10.03

気遣いと気使い

 自分がこんなに気を使ってあげてるのに、なんでわかってくれないんだろなあ・・・なんて思うことが時々あるのではなかろうか。

 気の利く人と言われる人がいる。こうしてほしいとこちらが思うと、いつの間にかそうしてくれている。痒いところに手が届くとも言う。

 さらにその上を行く人がいる。こちらの考えの及ばないところをギュッと掴んで、最善の結果になるように配慮してくれる人。これを気配りのできる人と言う。

 気の利く人・気配りのできる人というのは、どちらも主体が相手にある。冒頭の「俺がこんなに・・・」という風に感じる人は、主体が相手ではなく自分にある。相手のことを考えてやっているようだが、結果としてそうならない。なぜなら、主体が自分にあるからだ。

 人に気を使う人は、相手にも気を使わせることになっていることが多いのではなかろうか。これでは本末転倒で、結果としてどちらの為にもならない。気使いではなく、気遣いができるよう気をつけたいものである。

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