一日は長し、一生は短し

2008.10.21

クライマックスシリーズ

 メジャーリーグでは、岩村選手の活躍もあり、レイズがレッドソックスを破って、初のワールドシリーズ出場を決めた。

 多くの日本のプロ野球選手が海外でプレーするようになったが、中でも岩村選手は独特のフォームから力一杯スイングし、短めの足を回転速く全力疾走する姿が、「これぞ日本のプロ野球!」と爽快な気持ちにさせてくれる。

 ところで日本のプロ野球もいよいよ佳境に入り、両リーグともクライマックスシリーズを迎えていて、昨晩は我が中日ドラゴンズが阪神タイガースを破って、宿敵ジャイアンツとの決戦に挑むこととなった。

 次に勝てば日本シリーズ出場となる訳だが、そうなると嬉しい反面、ちょっとおこがましい気持ちにもなってしまうと思う。10ゲーム差以上の大差で6チーム中3位に甘んじながら、短期の勝負に勝って代表権を得るというのがどうも納得いかない。

 シーズンのいくつかの試合は最初から捨てて、3位以上だけを狙って戦い、クライマックスシリーズだけに照準を合わせてフルパワーをぶつける。そんなにうまくはいかないかもしれないが、そういう戦術も考えられるということだ。

 プロ野球の人気に陰りが見えてきたことを危惧して、識者が知恵を絞ってのアイデアだと思うので、この先どうなっていくのか興味深く観察したいと思う。

 ある面、娯楽産業というカテゴリーで考えれば、我がパチンコ産業にとってもいいお手本になるかもしれないし。申し訳ない気持ちでドラゴンズの優勝を祈りながら、今のプロ野球に業界再生のヒントを見つけたいと思う。

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