一日は長し、一生は短し

2008.11.06

ノブレス・オブリージュ

 長期間に渡ったアメリカ大統領選挙は、昨日一般投票が終わり、開票の結果オバマ候補者が実質的に第44代の大統領に決まった。

 当選が確定した直後、オバマ氏は多くの支援者を前に、武力ではなく民主主義や自由を基本にした、誰にでもチャンスのある強い国づくりを改めて訴えた。

 支援者の多くは拳を振り上げ、オバマ氏の名を連呼し、そして感動に涙し、新大統領の誕生を祝福した。僕はテレビ越しにそういうシーンを眺めていて、思わず震えてしまった。

 しかし、それ以上に感動したのは、マケイン氏が敗戦のスピーチで、負けた責任はすべて自分自身にあると認め、これからはオバマ新大統領に全面的に協力していくことを誓い、そして彼の支援者にも国が一致団結していくことを訴えたことだ。

 僕はそのシーンを見て、またまた感動に震えると同時に、アメリカの底力の強さを見た。同時に日本人が忘れかけている「武士道精神」、西洋で言えば「ノブレス・オブリージュ」の精神がアメリカで強く根付いていると感じた。

 日本の政治も、やたらと無意味に議論を先送りしたり、重箱の隅を突付くような問答を繰り返しているようでは駄目だと思うな。日本はどうあるべきか、という高い見地に立った議論を尽くして、目標が決まれば全員でそれを成功させることに邁進すべきだと思う。それを実現する為には、日本人が古くから生きる原則として大切にしてきた「武士道精神」が不可欠だと思う。

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