一日は長し、一生は短し

2008.11.26

大きな会社、小さな会社

 政府主催の懇談会である「厚生労働行政のあり方に関する懇談会」で、奥田トヨタ自動車相談役が次のように発言したそうだ。

 「ああいう番組のスポンサーは大きな会社じゃない。いわゆる地方のパチンコ屋とかサウナとかうどん屋とか」

 朝のワイドショーで連日のように放送されている年金問題や厚労省批判に対して、苦言を呈する発言の中で出た言葉だそうだ。

 奥田氏は柔道家であり武士道精神を重んじる方で、一人の人間としても経営者としても僕は尊敬している。だからこそ、この度の発言は非常に残念に感じている。

 地方のパチンコ屋と一括りに片付けられてしまったが、人間的にも経営者としても立派な人は何人もいる。

 そもそも会社の大きい・小さいというのはどういう基準で決まるのだろう?会社の規模で決まるものなんだろうか?規模が大きくても、社会的に問題を起こしている会社はいくつかあるのだが・・・。

 規模は小さいけれど、社会の一員として一生懸命働いて、きちんと社会的責任を果たし、一流の会社になることを目標にがんばっている経営者は何人もいる。

 サウナやっている人やうどん作っている人たちも、家族を養う為、社員を安心させる為、会社を少しでもしっかりさせる為に必死で毎日仕事をしているのだと思う。

 名実共に日本経済を引っ張るリーダーである奥田氏だからこそ、もっとこういう真実に目を向けて頂き、「俺たちも国の一照を担っているんだ」と意気に感じさせるような親分役でいてほしい。

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