一日は長し、一生は短し

2008.12.09

ベンチマーク

 圧倒的多数の仲間が支持して選んだリーダーを、どうして死ぬ気で守らないのだろう? それも就任してたかだか数ヶ月、選んだ人たちにその責任の自覚はあるんだろうか。

 一国の政治をリードする政党がこんな有り様では、いくら国民に「将来の日本の為に・・・」と痛みと協力を求めても、快く応えてくれる筈がない。

 サブプライムローンの焦げ付きに端を発した金融危機が、世界的な景気の低迷を呼び起こしている。日本もほぼ全ての産業で、この秋を境に急激に業績が悪化している。パチンコもしかりで、新台の販売台数は、3年連続で大幅に減少する勢いである。

 僕はパチンコ産業を考える時、自動車産業と比較してみることが多い。あまり深い理由はないが、メーカーの場合、一件当たりの取引金額が同じくらいということと、セールスに繋がる営業活動の時間帯が夕方以降ということによる。それに、自動車のフルモデルチェンジのサイクルとパチンコの新筐体投入のサイクルも近いこともある。

 何年か前までは、自動車は新車を発表して2年でマイナーチェンジ、4年でフルモデルチェンジするのが一般的だったようだ。ところがここ数年は、おおよそ3年でマイナーチェンジ、5~6年でフルモデルチェンジという具合に、そのサイクルが長くなっているようだ。レクサスなんかの高級ブランドになればなるほどモデルチェンジのサイクルは長くなるようだ。

 要は、「走る、止まる、曲がる。」という自動車が必要とする基本技術は、来るところまで来ていてこれ以上大きな進化はないということがひとつ。それに、新車の開発の為にかけた膨大な開発費が、かなりの台数を販売しないと償却できないという理由によるそうだ。

 パチンコに置き換えて考えてみても、同じようなことが言えるのではなかろうか。「打つ、入る、出る。」という基本技術は、もう進化のしようがないところまで来ているし、開発費も莫大な金額を投資している。

 現在の状況下の自動車産業をベンチマークにすることは、今後のパチンコ産業の進む道を探るヒントになると思う。お客様に同等の価値、いや今以上の価値を感じてもらうことを実現しながら、高コスト体質を見直して、如何に損益分疑点を下げるか。

 これは豊丸産業だけの問題ではなく、パチンコ産業全体の問題ではなかろうか。今後とも、メーカーとして、長く大事に使ってもらえるような製品の開発とサービスに取り組んでいこうと思う。

ページTOPへ