一日は長し、一生は短し

2009.04.01

入社式

 武田信玄の甲陽軍艦に「人は城、人は石垣、人は堀・・・」という言葉がある。戦国時代にあって、城を持たずに最強軍団を作った武田信玄ならではの言葉である。

 今日、当社の入社式があり、5名の新入社員を迎えた。毎年感じるのだが、また新たに5名の人生を預かることになり、社長としての責任を痛感する次第である。

 今回の入社式は、新入社員それぞれが持ち時間2分で、趣向を凝らして自己紹介するという内容で、僕の型通りの固い挨拶の後、ユニークな自己紹介が続いた。

 あまり期待過剰になるのはよくないが、学校の勉強ができたかどうかは定かではないけれど(笑)、知恵の懐は深いように感じた。同時に、やったるで~!という気迫も伝わってきた。

 後は彼らをどう調理するかだ。調理するのは先輩社員。その調理師に新鮮で活き活きした食材が向かっていく。表現が不適切かもしれないが、彼らを迎えてそう思う。

 冒頭の武田信玄の言うとおり、企業は人次第だ。会社を支える社員ひとりひとりが、高い志の下に能動的に仕事に向かうような風土を作っていくこと、これが社長の仕事だ。

 たった一度の人生。充実した人生にできるかできないかは本人次第だ。佐藤一斎の言葉、「少にして学べば、即ち壮にして為すこと有り。壮にして学べば、即ち老いて衰えず。老いて学べば、即ち死して朽ちず。」 そんな気概を持って臨みたい。

ページTOPへ