一日は長し、一生は短し

2009.06.05

教育とは・・・

 先日、京都教育大学の学生数名による女子大生暴行事件がニュースになった。僕は卒業して30年近く経つが、同じように学生の町京都で学んだ(遊んだ?)一人として大変残念である。

 事件の詳細については知らないので、深く立ち入ったような話はするつもりもないが、将来の教育者を目指す学生たちが関わったという事実は、これからの日本の教育の姿を悲観的に捉えてしまうには十分であろう。

 大人になって思い返して、自分にとって本当にすばらしかった先生は誰だったんだろうと考えた場合、勉強を教えるのが上手かったり、運動を教えるのがプロみたいな先生であろうか?

 今思い返して尊敬できる先生というのは、自分が悪いことをした時に真剣に叱ってくれた先生だったり、悩んだり苦しんだりした時に正面から向き合ってくれた先生なのではないだろうか。

 今回事件に関わった学生たちは、一流の教育大学で学んでいるだけあって、勉強ができるという点では恐らくトップクラスだと思う。

 しかし、彼らに一番足りないのは、「こういうことは、人間として卑怯ではないか・・・」と思う心である。同時に近くにいて、そういう行為を止めることができなかった人たちも、僕は同罪だと思う。

 真に教育者を目指すのであれば、勉強を教える技術を学ぶ以前に、教育に関わるものとしてどういう心掛けで臨むべきかということを学ぶべきだと思う。

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