一日は長し、一生は短し

2009.12.12

 20日の日曜日から、全国大学ラグビー選手権が始まった。我が母校も関西学生Aリーグでは残念な成績に終わったが、雪辱を期すべく1回戦に臨んだ。

 しかし、またしても惜敗ながら返り討ちを食らって、今シーズンを終えることとなった。

 ラグビーというのは、単純に考えればボールの奪い合いで、危険な行為と定められたこと以外の方法で、相手のボールを奪い取る。

 その為の一番の方法は、ボールを持っている相手に対してタックルに行くことだ。タイミングのいいタックルは、ボールをコントロールできない状態に陥れる。

 魂の入ったタックルは、小さな選手が大きな選手を吹っ飛ばすこともある。但し、魂が、魂がこもっていることが条件だが。

 先日、WBC世界バンタム級のタイトルマッチで、日本のボクシング界のエース、長谷川穂積選手が9度目の防衛を鮮やかなKOで飾った。

 彼が育ってきた過去がそうさせているのか、彼の今の環境がそうさせているのか、もっと別に理由があるのかわからないが、彼が試合に臨む姿勢は間違いなく魂がこもっている。

 最近のお気に入りの作家、和田竜さんの小説の主人公は、普段はボーっとしているが、ここ一番の時は魂を込めてぶつかっていく。それが僕を惹きつける。

 どんなことでも、仕事でも同様だが、ここ一番勝負のときは後ろは振り向かず、魂を込めて前に進むのみ。どれだけ本気で臨むか、結果はすべてそこに掛かっているように思う。

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