一日は長し、一生は短し

2010.07.08

パチンコイノベーション

 僕の今期一番の重点行動は、「お客様訪問」・・・って、お客様からすれば当たり前のことだろ!とお叱りを受けそうだが、できる限り社外に出るようにしている。

 そうした行動を取る中で、お客様の悩みや意見を聴かせて頂きながら、自分の考え方との擦り合わせをして、真に期待に応えられる製品作りに繋げたいと思う。

 さて、以前、日遊協九州支部のパネルディスカッションに呼ばれた時に発言したことでもあるが、パチンコ産業が最早衰退産業であることが間違いない中で、機械に依存し過ぎる営業は限界になりつつあるように思う。

 メーカーの立場で大変不謹慎な考えかもわからないが、同じ刺激が続けば段々それに飽きてきて、もう少し強い刺激を求めるようになる。

 それが満たされるとさらに高い刺激が求められるので、我々はそれに応えようとする。この継続性は限界がない。しかし、エンドユーザーの使えるお金は、ここ数年恐らく変わっていない筈だ。

 そんなことが繰り返されるとどうなるか。その変化に付いていけない人たちは、好むと好まざるとに拘わらずファンという立場から離れいくこととなる。

 そこで、離れていくファンを引き止めるために何をするか。魅力的なTVCM、ダイレクトメール、遊べる遊技機の設置などなど。

 このいずれも否定するものではない。やっていることは間違っていないと思う。但し、これは対症療法であって根治に繋がるように思えない。

 じゃあどうすればいいのか。

 急な転換は難しいし、どちらかと言えばゆっくり徐々に変わっていく方が望ましいと思うが、パチンコへの参加動機を変えていく、もしくは拡げていく事が必要だと考える。

 つまり、エンドユーザーにとってのパチンコの存在価値を新たに創っていくということだ。いろいろなアイデアを考えながら、それを実行していくことで、時間はかかるであろうが、次世代のパチンコ産業が見えてくるのではなかろうか。

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