一日は長し、一生は短し

2010.07.22

図画工作

 梅雨が明けたと思ったら、連日茹だるような暑さが続く。昔、学生時代の下宿にはクーラーなんて贅沢なものはなく、扇風機が唯一の冷房?手段だ。

 そんな扇風機の風を浴びながら、汗だくの中で必死に勉強したものだ。と言いたいところだが、浪人中、僕は一人暮らしの寂しさを紛らわすべく遊び呆けていて、すぐ隣の部屋にいた同じ浪人生がそうしていたということだ。

 その結果、彼は見事、慶応と阪大の医学部に合格した。今思えば、もっと一緒に勉強しておけばよかったと反省しきりである。

 さて、こんな暑い日には、たまには笑える話をしたい。子供たちも夏休みに入り、いろいろ宿題が出るが、その中でも図画工作はお父様の出番だ。

 夏のMVPとして、この時期だけは子供たちから尊敬の眼差しを浴びる。こんなことやってちゃ、子供たちの為にはならないので、手出しは不要と思いながらも、ついつい口を出し、手を出し、最後は得意満面成果物にうっとりしている自分を見つける。

 そんな工作好きな僕の昔の思い出のひとつ。高校生の時にリーガルのコインローファという靴が欲しくて、親に頼むが買ってもらえない。

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 そこで買ってもらうのは断念し、それと同じものを作ろうと思い立ち、古い皮靴の底を利用して、そこに自分の学生カバンの皮を切り、糸で縫ってつなぎ合わせ、見事に偽コインローファを作り上げた。

 自慢げに学校に履いていったら、友人に是非売ってほしいと言われたぐらいだから、余程本物そっくりにできたものだと思う。

 ところが、この靴を履いて女子高の文化祭に喜んで行った時のこと、なんと!校内を走っていたら片方が木っ端微塵に壊れてしまった。片手に壊れた靴を握り、恥ずかしい思いをしながら退散した思い出がある。

 それから何年も経ち、今こうしてパチンコ機を作っているのも、工作好きな自分としては自然の流れなのかもしれない。しかし、こればっかりは靴を作るよりも難しい・・・(笑)。

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