一日は長し、一生は短し

2010.08.24

直角直行

 幼稚園年少の一番末の子の夏休みの宿題で、「一番がんばったこと」と「一番楽しかったこと」を書くという課題があった。

 それで本人に尋ねたら、「早く起きた!」とか「何でも食べた!」とか言う。なに~っ!お前、毎朝起きるのは10時過ぎだし、野菜食べずにガリガリ君ばかり食べてたんじゃないのか?と言いたいところだが、言ってることとやってることが違うのは親譲りかな・・・(照笑)と考え、まあ良しとした。

 しかし、困ったことに、この夏休み、どこにも出かけず、水嫌いでプールにも行かず、家の中で一人毎日ゴセイジャーごっこをやっていて、楽しいことって聞かれてもと思っていたら、「花火が楽しかった」と言う。

 花火といっても、たかが線香花火なんだが、何も旅行やキャンプばかりが楽しいことではなく、小さな子供にとっては、パチパチ燃える線香花火を眺めるのもすごく楽しいことなんだと再認識した。(ちょっと言い訳がましいが・・・)

 考えてみれば、楽しいことが多過ぎると楽しいことが当たり前になって、ちょっとしたことでは楽しめなくなり、逆に一瞬でも辛いことや苦しいことがあると、それに耐えるという我慢強さが弱くなってしまうのではと思う。

 辛い時や苦しい時が殆どで、その合間にちょっとした楽しみがあると喜びを覚える。苦難を乗り越えた時にこそ、本物の幸福はある。これは、19世紀に活躍したスイスの哲学者ヒルティが「幸福論」の中で述べている。

 さて、話題は変わって当社の新筐体「ALUMINA(アルミナ)枠」。この筐体の特徴を一言で表現すると「直線的」。感覚的に表現すれば「まっすぐ」。

 自然界に存在するものはすべて曲線でできていて、直線は人間の意志が最も明確に入った線だそうだ。また、最も効率的で最短なのも直線で、そこから意志の強さが読み取れるそうだ。

 特に近代以降、建築物や町作りに現れているそうで、日本で最初に体現した建築物の代表が「名古屋城」ということだ。本丸や天守閣、そして敷地の形状、堀の形状すべて直角直線である。

 天下の名城「名古屋城」と一緒にしてしまうのは大変失礼ではあるが、当社の「ALUMINA枠」の直線も名古屋城同様、当社のまっすぐさと信念の強さを表現している。ちょっと言い過ぎかもしれないが(笑)、そんな風に理解していただければ大変嬉しい。 

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