一日は長し、一生は短し

2010.10.29

健康がいい。

 かつて親しかった知り合いが亡くなり、今日、お別れの会が開催された。年齢は僕よりひとつ上で、色白のハンサムボーイだった。

 4年前に喉に違和感を感じて、医者に掛かって検査をしたら喉頭がんと診断され、手術を経て一時は回復して仕事に復帰したものの、再発した後は闘病生活で大変だったようだ。

 お別れの会では、友人の弔辞に続き、三人の子供を代表して、高校生だろうか、彼の長女が遺影に向かってお別れの挨拶を述べた。

 涙で声を詰まらせながらも、しっかりとした言葉で亡き父に語りかけ、参列者の涙を誘った。僕も涙がこぼれないよう、ずっと天井を見ながら話を聴いていた。

 お父さんを亡くして、本当に家族の大切さがわかった。痛みを我慢しながら、家族に対しての思いやりを最後まで忘れなかった。自分がやられて嫌だと思うことは、他人に絶対しちゃ駄目だ・・・。

 その本当の意味は、自分がしてほしいと思うことを、人にしてあげなさい。そう言いたかったのだと、今わかりました。

 ひと言ひと言、言葉を噛み締めながら、そう語る彼女の話を聴いていると、子供たちに遺すべき最も大切なものは何なのか。それがはっきりしたような気がした。

 心から、彼のご冥福を祈ると同時に、彼の魂が、彼の子供たちや、会社の社員の皆さんや、彼と親しくされた多くの人たちの心の中で行き続ける事を祈りたい。

 そんな日に、たまたま会社の健康診断。身長を測るときはちょっと背伸びし、腹回りを測るときは息を吸い込み腹をへこませ・・・。検便のウンチは飼い犬のウンチを・・・(こりゃ冗談)。そんなことできる自分は、まだまだ幸せ者だと思う(笑)。

ページTOPへ