一日は長し、一生は短し

2010.11.09

どんぐりコロコロ

 不惑と言われる歳をとうに過ぎ、50も半ばに近づこうかというのに、まだまだ俺って未完成だな・・・なんてことを、この秋というもの悲しい季節は考えさせる。

 会社というのは、社長がビジョンを掲げ方針を策定する。そして、社員はその方針の下に、自らの行動目標を作って、それを粛々と実行する。その対価が給与として支給され、社員はそれで家庭を支える。

 しかし、それだけではつまらない。何か、非常に冷たい感じがする。ひょっとしたら、会社というものは、そういうこと以外に、いやそれ以上にもっと大切なものを持っていなければならないのでは?

 人生は一度きりだ。その貴重な人生の大半の時間を捧げるのが会社(仕事)だ。家族と接する何倍もの時間を費やす人もいる。

 子供の頃は、幼稚園や小学校。少し成長して、中学、高校。それから専門学校や大学、就職すれば役所や会社。

 それぞれの組織でやるべきことは異なるが、どれもコミュニティーと考えれば、自分の存在価値を見出したり、他者との絆を確認する場である点では同じだ。

 また、課長なら課長という役割を通して、人間としての成長を図っていく場所。社長も同じ。社長という役割を通して、人間として成長を図っていく場所。つまり、会社というのは、人間修行の場でもある。

 秋の夜長に、どんぐりがカチン、コチンと落ちる音を聞きながら、社長としての出処進を考える。ああ、今夜もきっと寝不足間違いないなあ・・・。

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