一日は長し、一生は短し

2011.08.31

ノーサイド

 民主党の代表選も終わり、野田新代表の「ノーサイド!」のホイッスルで、停滞していた日本の政治が大きく動こうとしている。「国民の為に、めちゃくちゃ働く」の言葉通り、是非とも幸福感をいつも感じられるような国家作りをリードしてもらいたいと願う。

 さて、もうひとつのノーサイド。いや、ノーサイドはまだで、いよいよキックオフ間近のラグビーワールドカップ2011ニュージーランド大会が、あまり話題になっていないのがちょっと寂しい。2019年には、日本で開催されることが決まっているだけに、もう少しマスコミで取り上げてくれてもいいのに...と寂しく思う。

 僕はラグビーの基本精神が大好きで、有名な言葉に「ONE FOR ALL, ALL FOR ONE」というものがあるが、これは我が社の行動規範のひとつ、相互扶助の精神にも繋がる。当社だけではなく、多くの会社や組織でも、それを意識せずとも根底にある考え方となっているのではなかろうか。

 それから、ノーサイドの精神。この具体例として、すべてのラグビー場がそうなっているかどうかはわからないが、一般的にラグビー場には風呂がひとつしかない。これは、ゲームが終わったら、それまでの敵味方の関係は解除して、同じラガーマンとして一緒に汗を流そうということらしい。

 もうひとつ。背が高い人にはそれなりに、背が低い人にもそれなりに、太った人でもそれなりに、どんな体型であっても、その人に応じたポジションがある。これもラグビーならではであるが、会社の人事にも大いに参考になる点だ。

 ついでにもうひとつ。ラグビーは自分より前にいる人に向かって、ボールをパスできない。つまり、ボールを持って走っていく人の後を、フォローして付いていった人にボールが渡る。その繰り返しでゴールラインを越えてトライとなる訳だが、トライした選手は、決して派手なパフォーマンスをしない。

 何故か? 僕もその理由を誰かから聞いた訳ではないが、恐らく「ONE FOR ALL」の精神を基に、チームみんなに感謝する気持ちを形にすると、それは派手なパフォーマンスにはならないということだと思う。

 語りだすとなかなか止まらないが、もうちょっとラグビー盛り上がってほしいな、と思う気持ちからなのでご容赦願いたい。

 最後に、我が社も日頃お世話になっている白夜書房さんから、白夜ムック431として「ラグビー黄金時代大事典」が発刊された。日本のラグビーの歴史を黄金時代を中心に振り返り、今年のワールドカップ、そして来るべきワールドカップ2019日本大会に向けて、詳しく、わかりやすく、読みやすくまとめてあるので、興味のある方は読んでみて欲しい。

 ラグビーボールとパチンコ玉の形や大きさは少々異なるが(笑)、是非とも玉仲間としてラグビーを応援して欲しいなと願いながら、9月9日の開幕戦、ニュージーランドVSトンガを楽しみに待ちたいと思う。

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