一日は長し、一生は短し

2011.10.26

またまたラグビー

 この5月から、社長兼企画本部長兼開発本部長という立場で仕事をやっている関係で、朝から晩まで何かと忙しく毎日過ごしている。

 家に帰ったら帰ったで、片づけしない、勉強しない、あれしない、これしない、という子供たちを叱る女房に「パパもなんか言ってよ!」と急な振りに臆しながら、取り合えず思いついた事をモヤモヤ言っていると、そのうち怒りの矛先がこちらに向いてくることとなる。

 毎日、家にいても会社にいてもストレスの雨嵐で、たまには一人でボーっとしていたいと思う事があるが、そういえば録画したまま観ていない「ラグビーワールドカップ決勝戦」のことを昨晩思い出し、深夜のテレビ観戦となった(喜)。

 決勝戦の組み合わせは、予選リーグで日本が善戦した相手のフランスと、今回の開催地でもあり、ここ数年世界一の座を不動のものとしているニュージーランドとの戦いだ。

 勿論、録画したものをワクワクした気持ちで見たかったので、この決勝戦の結果に関する情報は一切シャットアウトして、新聞でもネットでも見ないように注意してきた(笑)。

 さてこの試合、キックオフからニュージーランド(オールブラックス)が怒涛の攻めを見せるも、フランスの体を張ったディフェンスに止められて、なかなか活路を見出せない。

 逆に、ターンオーバー(ボールを取り返すこと)したフランスが、速い展開の玉回しで相手を慌てさせるようなシーンもあり、前半のボールの支配率は上回るぐらいだ。

 それでもさすが世界ナンバーワンのオールブラックス。先制トライで5-0とリードする。しかし、この日はキッカーの調子が悪く、ペナルティーキックやゴールキックを立て続けに外して、場内はため息の連続。

 その後、代わったキッカーがペナルティーゴールを決めて、得点は8-0になった。ここからオールブラックスの怒涛の攻撃で、一方的なゲームになるのかなと思ったら・・・。

 なんと、相手の攻撃に耐えながら守ったフランスが、ちょっとしたチャンスからスピーディーな玉回しでゴールポスト下に綺麗なトライ。勿論ゴールも決めて8-7の1点差に迫る。

 その後は一進一退の互角の勝負でノーサイド。結局、前評判どおりオールブラックスの優勝となったが、多分、感動を与えたのは負けたフランスではなかったか。

 予選リーグで苦戦して、格下のトンガに敗戦していたフランスが、決勝トーナメントに入ってからは強い相手との接戦を制し、決勝戦まで上り詰め、最後は王者を1点差まで追い込んだ。

 やればできる! やればできる!を感動と共に示してくれたラグビーフランスチーム。こういう会社・組織にしていかなくては!と、深夜のテレビ観戦の後、午前1時半、一人頷く自分であった。

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