一日は長し、一生は短し

2011.12.16

多種多様

 「CRバーストエンジェル-インフィニチィ-」の展示会が一通り終了し、これからいよいよ受注活動のスタートだ。同タイトルの前作が好評だっただけに、本製品の期待も大きい。

 さて、このところ、当社は「変態」と例えられるように、主流となっているような遊技機とは一線を画し、少々異質と思われるような製品を開発販売している。短時間でも遊べるがコンセプトの「CR餃子の王将」、図柄の変動回数の増加がゲーム性のアップに繋がる「CR天上のランプマスター」など。

 ところで、これらの製品を開発する上で心掛けていることは、機械を打ってくれるお客様にとってわかりやすいということだ。つまり、遊技説明書を読まなくても、打ってみればゲーム性が理解でき、楽しめるようなパチンコ機を目指している。

 最近のスマートフォンや携帯端末機は、より機能が増し、いろいろなことができるようになっているにも拘らず、取扱い説明書は薄っぺらなもので、触っているうちに使い方がわかるという製品が多い。僕が使っている「iPad2」なんて、取説も何もないものだから、アナログ人間の僕は、わざわざ分厚い使い方の本を買ってきたぐらいだ(笑)。(それでもまだ使いこなせていないのだが...)

 そのような最新の情報機器を見習ってというとおこがましいが、当社の目指している機械は、新機能を持ちながら、ゲーム性は単純明快、打てばわかるというものである。

 しかしながら、新機能を創り上げていくには、遊技機規則やその他の決め事の範囲でできることを、創意工夫しながら組み合わせていくパズルのようなもので、説明するとなるとどうしても複雑難解になってしまう。

 我々販売する側にとって大事なことは、その機械の仕組みを詳しく説明することではなく、そのコンセプトを正しく理解し、それがお店の中でどのように貢献ができるかを伝えていくことだと考えている。

 また、このような新機能を搭載した製品は、バラエティーコーナーに設置されては、機械が生きない。お店の機械バランスに合わせて一定台数を設置していただくことで、遊んでいただくお客様同士が、お互いの機械を眺めることでゲーム性(新機能)や魅力が伝わっていくのではないだろうか。

 僕は、パチンコファンの減少のひとつの理由は、嗜好にあった機械がなくなったことだと考えている。ものが溢れる時代になり、人の嗜好はますます多種多様になった。パチンコパーラーに並ぶ機械も多種多様になることで、その魅力がパチンコファンから伝わり、新しいファンを呼び込んでくれる、それが業界の再生に繋がるのではなかろうか。CRバーストエンジェル-インフィニティ-が、それを実現していく上での一助となれば嬉しい限りである。
 

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