一日は長し、一生は短し

2012.07.23

無縁社会

お久しぶりです!ご無沙汰です!って感じですが、豊丸産業の広報隊長として、
今後は定期的にブログの更新をしていきますので、引き続き宜しくお願いいたします。

スマートフォンや携帯端末が普及し、そのお陰でネットを通して不特定多数の人たちとの繋がりが実現・実感できる社会となった。

経営学の大家「ピーター・ドラッカー」(日本では「もしドラ」で若い人たちからの知名度が一気に上がった)がその著書で、会社の売上金額はマーケットの支持率だと言っているが、個人のツイッターのフォロワー数やfacebookのいいね!の数も、それに従えば支持率といえる。

そう考えると、企業の売上が上がった時に喜びを感じ、逆に下がった時に不安感を感じるように、ツイッターやfacebookでも、フォロワー数やいいね!の数の変動で、きっと同じような気持ちを感じるのであろう。

つまり、会社経営では商品やサービスを通しての社会との繋がりを感じ、そこに成長意欲が生まれるのと同様、ツイッター等ではネットを通しての自分と他人との繋がりを感じるところに生きがいが生まれる。

まあ、人間の場合は、ネットに限らず、家庭や学校や会社やいろいろな集合体の中で繋がりを感じ、それが生きる意欲に繋がっているのだと思うのだが。

さて、そんな繋がりの大切さを問題提起したと思われる、「無縁社会」(NHK無縁社会プロジェクト)という本を今回は紹介したい。僕は見ていないが、テレビのNHKスペシャルで放送された内容を、書籍にまとめたものとなっている。

地縁、社縁、血縁が崩壊し、「ひとりぼっち」が急増する日本。無縁死はもはや他人事ではない。

その本の表紙をめくって最初に目にする言葉だ。日本では毎年1000人以上の身元を特定できない死者が発生していて、こういう人たちを「行旅死亡人」と表現するそうだ。

就職で家を離れ、その後、音信不通になる人。会社を定年で退職し、その後、会社の同僚との連絡も無くなり、孤独で生活する人。人それぞれ、何らかの事情で社会との繋がりが途絶え、ひとりぼっちの人生を送る。

そういう人たちが皆、孤独死する訳ではないけれど、人との会話もない日々を過ごさなければならない人たち(敢えてそれを望んでいる人は別にして)が着実に増えている日本は、将来どうなっていくのだろうと一抹の不安を覚える。

正直、読んでいて少し重い気持ちになる内容だが、僕はパチンコ産業にひとつのヒントを与えてくれているように思う。

パチンコはひとりぼっちでも楽しめる娯楽だ。特に最近は、パチンコをしなくても、ゆっくり過ごすことのできる休憩スペースが充実している店も多い。

そこで、人が人との繋がりを感じることができ、自分がひとりぼっちではないことを実感できる、地域のコミュニティセンターとして機能するという面を強化するのは如何なものであろう。

それをしっかりと社会に対しアピールし、積極的にその使命を果たしていくことも、パチンコ業界の活性化に繋がるのではなかろうか。

この本を読んで、僕は改めてパチンコ産業の可能性を感じた。

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