一日は長し、一生は短し

2013.03.12

石巻にて

 去年の夏から週2~3回ペースで続けているランニングの効果なのか、鏡に映るおっちゃん体型が徐々にナイスバディに近付いている・・・気がする(笑)。

 日頃の運動不足解消の為、これまで何度も走り始めたものの、やれ風邪ひいただの、やれ腰が痛いだのと自分に言い訳して、三日坊主で挫折したのが嘘のように続いている。

 勿論、走ることに快感を覚えるようになったり、腹回りの脂肪の厚みが薄くなったりという喜びはあるが、それよりも走るパートナーの出現が継続の原動力になっている。

 そのパートナーである妻が、先の名古屋ウィメンズマラソンを完走した。四人の子の育児の合間を縫って、コツコツ努力を続けた賜だ。

 ゴール付近で子供と待機していて、必死に走ってくる姿を発見した時、何だかジーンと来て感動した。そして、俺の女房はすごい!と敬服させられた。

 さて、当社仙台営業所に出向く用事があった事もあり、東日本大震災が発生して二年目ということで石巻へ足を伸ばしてきた。

 この大災害で多くの悲劇が起こったが、記事を読む度、話を聞く度に涙が溢れて止まらないのが、大川小学校の大惨事だ。

 ちょうど同じ年頃の子を持つ親として、亡くなった子供さん達の無念、そして愛する子を一瞬のうちに失われた親御さんの悲痛な気持ちを想うと、本当に心が痛む。

 その大惨事を知って以来、いつか現地を訪問しようと思いながらもなかなか実現できなかったが、今回は意を決して(少々大げさかな)尋ねる事とした。

 石巻市が主催している追悼式で黙祷を捧げた後、タクシーの案内で北上川沿いを下って大川小学校に入った。

 追悼式当日という事もあり、多くの人たちが花やお菓子等の供え物を持参して、慰霊碑に手を合わせていた。中には、僕のように他県から来て、震災当日の説明を念入りに聴く人もいた。

 小学校の裏山の急な崖を下から眺めたり、すぐ近くを流れる北上川の水量の多さと流れの速さに圧倒されながら、亡くなられた先生や生徒達の冥福を祈り手を合わせた。

 百聞は一見に如かず、というが、現地に行ってみないとわからない事があるというのは本当だ。

 解決できない困難に比べたら、どんな苦しみも小さなことかな。

 そんなことを改めて実感した大川小学校の訪問であったが、そういう気持ちを忘れず仕事に反映させて行きたい。

ページTOPへ