一日は長し、一生は短し

2013.04.09

東京ディズニーランド

 今年は、東京ディズニーランド開業30周年だそうで、テレビでは朝の情報番組で連日その話題が取り上げられているし、週末は特番が組まれたりしている。

 さて、長女が中学の受験勉強を始めた数年前まで遡って、我が家では何年も旅行らしい旅行をしたことがなく、漸く今年、三女の受験が終わったのを機会に、久しぶりの家族旅行ということで、自動車で東京ツアーを実施することとした。

 何故、東京に行くのに自動車かと言えば、まず第一に旅費が安く上がるということだ。次に、新東名高速道路を走ってみたいということと、いろいろな場所を通過することで、子どもの社会見聞が拡がるのでは、と考えたことである。

 新東名は噂通り大変快適で、途中のサービスエリアも綺麗で充実している。新東名は内陸部を走行する関係上、富士山をあまり眺めることができないのが残念だったが、その後、東京都内を巡って、最終目的地は冒頭紹介した「東京ディズニーランド」である。

 僕は元来、並んで待つということが嫌いで、いくら美味しい飲食店であっても、待たされてまで食べようとは思わない。ましてや、一瞬のうちに終わるアトラクションに何十分も並ぶなんてあり得ない話だ。

 つまり、この時期に東京ディズニーランドに行くなんて、本来は絶対にない選択肢だが、今年、小学校に上がる末の坊主が一度も行ったことがない、という家族の大合唱に押されて、嫌々ながら10年ぶりの訪問となった訳である。

 毎度、行く度に、二度と来るものか!と天に誓うほど疲労困憊するのだが、今回は車の運転もあり、さらに年齢を重ねていることもあり、帰った後の疲労感の程度は想像に易かった。

 まあ、それでも、娘たちはマニュアル本を熟読していて(同じぐらい学校の勉強をしてくれ!と言いたい)、普段は叩き起こさないと起きない連中が、この日ばかりは立場が逆で、自ら早起きして、その後の行動も早い。

 そして、人気アトラクションには、タイミングよくファストパスという優先入場の整理券をゲットし、その間に別の人気アトラクションに並ぶという具合に、これも普段の勉強とは違って、戦略的に計画を立て、確実に実行して行く。

お陰で、大混雑の東京ディズニーランドではあったが、殆どの人気アトラクションを体験できたし、子どもたちの喜ぶ姿を見ていたら、最高190分の待ち時間も、とても美味しいとは思えない食事も、泣きそうになりながらも何とか我慢できた(涙!)。

 しかし、これだけの待ち時間を我が家だけではなく、殆どの子どもたちが静かに待ち続け、さして美味しくもないレストランに長蛇の列ができるというのは不思議である。

 勿論、ディズニーランドは日本にここしかないとか、ランド内のレストランも数に限りがあることは事実だが、そうであっても日本一リピーターが多い、恐らく他の娯楽施設の中で圧倒的に多いというのは不思議である。

 まさにディズニーのマジックというところだろうが、我がパチンコ産業にとっても、いろいろヒントになることがあるのでは、と考えさせられた東京ツアーであった。

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