一日は長し、一生は短し

2015.07.30

インディアナポリス号

日経新聞の「春秋」というコラムによると、テニアン島に原爆リトルボーイの部品を運んだ米海軍の軍用艦「インディアナポリス号」が、その帰路に日本の潜水艦の魚雷により沈没したのが1945年の今日7月30日だそうだ。

沈没する前に海に投げ出されたり、救命いかだで脱出した人たちが、人食いサメの犠牲になった史実を元に、スピルバーグ監督の「ジョーズ」の中で、サメ狩りの名人が自分の過去の体験として回想するシーンがあるそうだ。

記録によると、4日間の恐怖の漂流の後、たまたま軍用機に発見され、乗員1200名中300人が救助されたそうだが、帰還兵のひとりが次のような言葉を残している。

多くの仲間が恐ろしいサメの犠牲になったが、最悪なのはサメの犠牲ではなかった。

生き抜こうとする炎が心の中から消えうせてしまう時こそ、すべての望みが消えて人生が終わってしまう時なのだ。

たとえかすかな望みであっても、それを信じて自分に打ち勝ったからこそ、生死の境界線を乗り越えることができたと思う。

仕事や人生の教訓となる言葉ではなかろうか。

ページTOPへ