先の週末に実施された２年目の共通テストは、多くの受験生にとって非常事態下での試験になったのではないでしょうか？

一日目の試験開始直前に起こった傷害致傷事件、二日目を迎える深夜に発生した津波の避難指示、どちらも精神的肉体的に大きな負担があったことと推察します。

数少ない人生の大勝負の一つである共通テスト。誰もが悔いのないよう挑みたいでしょうに、外的要因でこんなことになると本当にやり切れません。

さて、私の出身高校で最も偉大な先輩、海部俊樹元首相が亡くなられました。

海部さんが首相時代に湾岸戦争が勃発し、日本が多国籍軍にどう関わるかという、大変重い決断を迫られました。結果は戦費の一部負担とペルシャ湾の機雷除去に自衛隊を派遣することでした。これが後に日本のPKO活動に繋がっていったそうです。

また、共通テストの先駆けともいえる大学共通第一次学力試験が1979年に始まりましたが、その導入を推進したのが当時の文部大臣だった海部さんだそうです。その後、1990年に一昨年まで実施されていたセンター試験に移行しますが、その時の首相も海部さんだったそうです。

テレビのニュース等で海部さんの功績がいろいろ紹介されますが、国難とも言える時代に任を受け、クリーンに職務を全うされた立派な首相だとつくづく思います。心からご冥福をお祈りいたします。