一日は長し、一生は短し

2022.09.02

稲盛和夫氏

大学時代は殆んど講義に出ず、恥ずかしながら私はマージャンとバイトが中心の生活をしていました。

バイトは、花屋の配達、家庭教師、測量の助手、マンションの足場作り、旅館の布団の上げ下ろし等、いろいろやりました。

また、休みになれば祇園にあった場外馬券場に通い、時々山登りに出掛けるという、勉強とは縁遠い学生生活を送っていました。

但し、大学のゼミだけは真面目に出席せねばならず、研究課題の「企業者史」は私なりに一生懸命取り組んだつもりです・・・。

私の卒論のテーマは、「京都とベンチャー企業」でした。

当時、京都の大手新興企業の創業者は、京都以外の出身者が多く、その理由を追究し卒論として仕上げました。

テーマは大変面白いと担当教授から誉められましたが、内容は大したことはなかったと記憶しています(笑)。

そこで取り上げた企業のひとつが、鹿児島県出身の稲盛和夫氏が創業された「京セラ」でした。

稲盛氏は生誕から学生時代まで鹿児島で過ごされましたが、京都で「京都セラミック(現京セラ)」を起業するに至るまでの経緯については、当てにならない私の卒論ではなく(笑)、書籍やネット等で調べていただければと思います。

ところで、京セラで働く社員の皆さんのバイブルとして、稲盛氏が著された「京セラフィロソフィ」という本があります。

これは一般販売されているので、何年か前に購入して読んでみました。

その本の最初の方に、「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」という稲盛氏が考える公式が載っていて、それを詳しく説明しています。

熱意や能力を点数化すると「0~+100」で表されますが、考え方の点数は幅広く「-100~+100」と表すことができ、考え方がマイナスだと掛け合わせた結果もマイナスになるという公式です。

いくら熱意や能力があっても考え方がネガティブであれば、ネガティブな結果しか生まれません

逆に、多少能力は劣っていても、ものすごい熱意を持って、正しい考え方で取り組めば、結果はポジティブなものになるということです。

私の拙い説明よりも、関心のある方は「京セラフィロソフィ」を手に取って読んでみては如何でしょう?

私が私淑している経営者のお一人、稲盛和夫氏のご冥福を心からお祈りいたします。

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